最初にお詫び。
紅楼夢で出す予定だった野球小説、今月中にブログに上げる予定でしたが、不可能になりました。
予想以上にペースが鈍ってしまった。更に見直すと、修正したい部分も出るわ出るわ。
なるべく早くに出す予定です。待ってくださる方、ありがとうございます。今年中にはなんとか……。
それと東方サッカー関連で、最近足が鈍っている感がするので、ちょっと何かしら変な企画でもやろうと思います。といっても大会とかじゃなくて、自己満足の怪しい何かだと思われますが。
こちらはあまり期待しないで下さいね。
ということでいい加減、忘れ去られていそうなアレの第三回です。
虹川ルナサのブログでも分かる野球講座
第三回『野球記録(余談編)』
メルラン(以下、メ)「ねえねえお姉ちゃん。野球で前から気になっていた事があるんだけど」
ルナサ(以下、ル)「なんだ?」
メ「自責点って投手の責任で取られた点数の事であって、味方のエラーで出た走者が帰ったりしても自責点にはならないじゃない」
ル「そうだな」
メ「でもね。投手がエラーしても自責点が付いてないみたいなのよ。投手の責任なのに」
ル「確かにな。だが一応理由はある。投手は9人目の野手でもある。だから投球後は野手として数えられる。故に投手の責任ではないという事だな」
メ「ふ~ん」
ル「ついでに自責点についてもう少し詳しく説明すると、投手の責任ではない失策等で、既に3アウト目が取れたと思われる場面からの失点は、全て自責点には換算されないんだ」
メ「どういうこと?」
ル「例えば、二死一塁で平凡なゴロを野手が失策して一二塁になったとする。そこで次の打者に本塁打を打たれて3点を取られてしまう。しかし自責点は0点になる。それは野手が失策しなければ回は終了していて、その回に本塁打を打たれることはなかったと判断されるためなんだ」
メ「へぇ~、なんだかビックリなルールだね」
リリカ(以下、リ)「私としては前回から半年近く経つのに、普通に始めようとしている二人にビックリだよ」
ル「では今回は、野球記録編の最終回。打者や投手とは外れる記録達について語っていくぞ」
リ「無視だよ……」
ル「とりあえず走塁に関する記録を見ていくか。と言っても走塁の記録なんてのは基本的に盗塁くらいしかないが」
メ「盗塁の規定は打者が投球を打たず、バッテリーミスが起こらなかった際に、走者が先の塁に進塁で来た場合に記録されるんだよね」
リ「というか盗塁に関して話すことってそんなにないんじゃない?」
ル「ところがそうでもない。盗塁には勝負の盗塁、必然の盗塁という二種類がある」
メ「どういうこと?」
ル「例えば9回裏、同点で無死一三塁の場面があったとしよう。もしお前達が捕手だったとして一塁走者が走ったら二塁に投げるか?」
リ「投げないんじゃない? 1点入ったらサヨナラで終わりだから、この時点で関係あるのは三塁走者だけだし。下手に二塁送球してボールが逸れたら最悪じゃん」
メ「そもそもこの状況だと一塁走者の有無にかかわらず満塁策を取りそうだけどね」
ル「今のは極端な例だが、こんな必然的に成功する盗塁というものもある。このような盗塁は野球記録としては盗塁と認められないことになっているんだ」
リ「へぇー」
メ「ちなみに、日本では2008年シーズンまで、普通に盗塁として、記録されていたのよ」
リ「メルラン姉さん。カンペ見えてる、カンペ見えてる」
ル「よく勉強したな。偉いぞメルラン」
メ「えへへ~」
リ「何なのこの茶番? 誰もこのシリーズにそんな展開を求めてな「次の議題だ」……分かりましたよ」
ル「投手に関しては色々と話したが、守っている野手の記録は全く触れていなかったな」
メ「野手といっても、捕手と他の野手とでも色々と違うよね」
ル「では捕手の方から行こうか。捕手関係の記録は暴投、後逸、盗塁阻止率といったところだろう」
リ「暴投や後逸はよく聞くバッテリーエラーだよね。それぞれワイルドピッチ、パスボールって言った方が浸透してると思うけど」
メ「基本的に暴投が投手の責任、捕逸が捕手の責任ってことになってるよね」
ル「うむ、最初に言った自責点の話に関係するが、暴投は投手の責任だから自責点に計算されるが、捕逸は野手の責任だから自責点から外れることになる」
リ「でも二つの境界線って結構分かり辛いと思うんだけど。普通に捕れるようなボールでも暴投に分類される場合もあるし」
ル「基本的に暴投か捕逸の判断は記録員に委ねられるからな。暴投の方が圧倒的に多いのは事実だが。他にサインミスで、構えたところと全然違う場所に投げられたボールを取り損ねた場合は、投手の責任として暴投になることが多いな。もっともサインミスかどうかも記録員の判断によるが」
リ「あ、そういえばバッテリーミスで思い出したんだけど、振り逃げはどういう判断になるの?」
ル「振り逃げは投手に奪三振、打者に三振が記録され、暴投か捕逸かはやはり記録員が判断することになるな」
メ「暴投だったらその走者は自責点の対象になるし、捕逸だったらならないってことね。なるほどなるほど」
ル「次は盗塁阻止率か。これはそのまま、捕手がどれだけ盗塁を阻止したかということだな」
リ「基本的に盗塁って走者が有利とされてるから、この数値って三割あればいい方、五割あったら驚異的らしいね」
ル「そもそも盗塁阻止には捕手の送球レベルだけでなく、投手のクイック能力も重要になってくるからな。クイックが下手な投手だと、どれだけ捕手が優秀でも盗塁は刺せないよ。尤も、盗塁はさせないことが一番重要であり、【盗塁阻止率が低い=拙い捕手】と一概には言えない。むしろ盗塁企図数を見るのが一番いいかもしれないな」
メ「勉強になります♪」
ル「そろそろ尺も足りないし野手の方に移るか。野手の守備に関してはお馴染みの失策と、刺殺や補殺と言ったところか」
メ「失策は今まで何度も出てきた守備のミスだよね。これも暴投とかと同じように記録員の判断に委ねられるのかな?」
ル「その通りだ。例えば内野ゴロを弾いても、内野安打と判断されればそれは失策とは記録されない。正直、暴投と捕逸よりもシビアな判定が多いな。最近は多少アウト臭くても、内野安打扱いにすることが多く見える」
リ「刺殺とか補殺っていうのは何?」
ル「刺殺はアウトを取った際にボールを持っていた選手に、補殺はアウトになったプレーで打球を持ち、且つ刺殺が記録されなかった選手にそれぞれ記録される。数値が多いほどアウトを取るプレイに関わっていることになるが、まあそれほど重要な値ではないな」
メ「なんで?」
ル「アウトになったプレイしか記録されないからだ。例えば内野を抜けそうな打球に飛びつき捕球できても、セーフになっては記録に残らない。あくまで刺殺や補殺はどれだけ守備に参加したかという意味で見るべきだな」
リ「これで大体終わりかな?」
ル「そうだな。三回に渡ってお送りした記録に関する野球講座だが、まだまだ伝えきれていない記録も多い。疑問がある場合は、自分で調べるなり、コメントや拍手で私達に質問してくれ。快く答えよう」
リ「また半年くらい待たされるんじゃないの?」
ル「何のことだ? この講義はまだ三回しかやっていないのに半年も経つはずがないだろ」
リ「……じゃあ、もうそれでいいですよ」
メ「それでは最後に前回の問題の答えを発表して終わろうか、お姉ちゃん」
ル「ん? ……あぁ、あの誰からも答えがなかった無駄な問題な。クックック……」
リ「急に卑屈になったよ。正直うぜぇー」
メ「まあまあお姉ちゃん。皆コメントをしてる余裕がなかったり、コメントをするレベルのブログと判断されてないってことだよ」
リ「それフォロー!? 追い討ちかけてない!?」
ル「……まあいい。前回の答えだ。まず先発A投手は責任投球回数である5回を投げきってないので、勝利投手の権利はない。二番手のB投手は1回5失点、三番手のC投手は3回を無失点、勝ち投手をあげるなら三番手のC投手だろう。D投手はセーブのつく場面での登板ではないのでホールドの記録はつかない。E投手は二者連続で本塁打を打たれた場合、追いつかれるという条件を満たしているので、セーブが記録される」
メ「つまりC投手に勝ち星が、E投手にセーブがつきます。他の選手への記録は無しとなるわね」
リ「せめて一人くらいホールドをつける条件にすればよかったのに」
ル「文句は一切受け付けん! ということで次回に会おう」
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